微分方程式を解く:フーリエ級数
和田先生
こんにちは.
今回は,外力が三角波の場合の微分方程式を解いていきます.
今回は,外力が三角波の場合の微分方程式を解いていきます.
こっしー君
よろしくお願いします.
こっしー君
もし,外力が正弦関数か余弦関数で表されているとき,今考えている力学対象は減衰係数が正ならば,以前の式(1)の特殊解は外力と同じ角振動数をもつ調和振動になります.これは,前の「振動現象の,自己と他者」で,外力を正弦関数にして調べました.
今回の外力は,式(22)を見ると,正弦関数の重ね合わせになっています.これにより,解 も重ね合わせになっていると考えます.すなわち,
(23)
となっていることを使います.このことは,共振という現象をうまく説明することができます.後ほど,試みます.
今回の外力は,式(22)を見ると,正弦関数の重ね合わせになっています.これにより,解 も重ね合わせになっていると考えます.すなわち,
(23)
となっていることを使います.このことは,共振という現象をうまく説明することができます.後ほど,試みます.
和田先生
ではやってみましょうか.
こっしー君
項別微分可能とすると,式(23)より,
. (27)
従って,各 (は自然数全体)に対して,
. (28)
ここで,
, (29)
(30)
とおきますと,式(28)は,
(31)
となり,前回の「振動現象の,自己と他者」と同様に解けることになります.
和田先生
やってみてください.
斉次解
こっしー君
まず,斉次方程式を解きます.斉次解を とすると,
. (32)
このタイプは,「振動現象をつむぐ,中学校の数学」でやりました.
式(32)の両辺を で割って,
(33)
となります.ここで,
(34)
でした.
式(33)より,特性方程式
(35)
. (32)
このタイプは,「振動現象をつむぐ,中学校の数学」でやりました.
式(32)の両辺を で割って,
(33)
となります.ここで,
(34)
でした.
式(33)より,特性方程式
(35)
和田先生
次に,「特殊解を求めてください.
特殊解I
こっしー君
特殊解II
和田先生
ここで,少し,式を見やすくしましょう.やってみてください.
一般解
和田先生
さあ,一般解が出ますね.
和田先生
従って,初期値問題が解けることになります.
初期値問題の特殊解
こっしー君
わかりました.次回は,グラフを描いてみます.
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和田先生のプロフィール
TMCシステムの研究責任者.電子情報通信学会の会員.
電気接点の劣化現象などに関する論文を多数執筆.
プライベートでは,ギター演奏・料理・読書と幅広い趣味を持つ.
こっしー君のプロフィール
TMCシステムの研究担当者.電子情報通信学会の会員.
得意分野は数学と機械工学.
趣味は読書.特技はペン習字.
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